サドベリースクールの卒業生たちは今

サドベリーを出た人たちの今を記事にしたり、自分を生きるとはどういうことなのか、日々考えながら書いてます。

かずまくん事件。

 

こんにちは。スーザン(@HunterSussan)です。最近友人とやり取りをしてて、ふと出てきた僕のサドベリー生徒時代の話が面白かったので書きます。 

僕がサドベリーに通い始めた頃、自由だから何をしてもいいと自分だけの好き勝手にしようとしたけど、民主主義はどう足掻いても自分だけの思い通りにはならないということを痛感した出来事が......

 

 

僕は3歳下の弟と一緒にサドベリーに通っていました。弟の方が先にサドベリーに行きだして後から僕が生徒になったので、サドベリー歴で言えば弟が先輩です。

 

それぞれ好きなことをして過ごしていたある日、弟に「かずま。」と呼ばれたことがありました。呼び捨てにされたんです。

 

その頃の僕はすべてにおいて弟よりも優れていなければ気が済まなかったので、呼び捨てにされることを異常に嫌いました。「コラ、呼び捨てにすんな、しばくぞ、敬意を払え、お兄さまと呼べ!!」くらいに言ってました。割とガチで。

 

(伏線として、もっと小さい頃に弟からお兄ちゃんって呼んでいい?と聞かれたことがあって、僕はそのときは恥ずかしくて、やめてよ~って言いました。それを守って弟はお兄ちゃんって呼んでないんです。かといって名前では呼べないから、普段はねぇとかあのさぁとか言ってたと思います。)

 

当時呼び捨てにされた僕は気が収まらなくなって、ミーティングに議題を出しました。「かずま。と呼ぶことを禁止にしたい。」と。確かにどんなルールも作れるサドベリーです。誰もアホなこと言うなとは言わず話し合いになりました。

 

客観的に見れば、完全に個人の感情の問題をスクール全体に混同していたんですが、その人の呼び名を決めるのならありではないかとなり、「かずまくん。」と呼ぶ。というルールが決まりました。

 

ただ、僕は弟だけに「かずまくん。」と呼ばせようとしていたのに、兄弟だからって一人だけがそう呼ぶことを強制させられるのはおかしい、全員に共通して同じ名前で呼ばれたいならOK。というミーティング決定になったので、全員が「かずまくん。」と呼ばなければならなくなってしまいました。

 

それからは誰かが「なぁ、かずま~」と呼ぶたんびに「あ、かずまくんって呼ばなアカンねやったわ。かずまく~ん。」と...時間も無駄だしそれまでとは違う呼ばれ方に非常に気持ち悪くなりながらの日々が続きました。

 

僕が公私混同をして兄弟(てか僕)の問題をスクールに持ち込んでいるだけだと分かっていたスタッフなんかは、あからさまに「かずまくんさぁ。ねぇねぇ、かずまく~ん?」とわざとらしく連呼していて死ぬほどウザくなったけど、僕がそう呼べって提案して決まったルールなので、何も言えなかったのを覚えています。

 

お分かりでしょうか?

 

これも学びと言えばそうなんでしょうが、僕は弟に呼び捨てにされたくないという個人的な感情の問題をスクールで解決しようとしたことが一番のミスだったんです。

 

スクールを自分の使いたいように使う権利は有していても、それをすべて自分だけの思い通りにするというのは極至難の技なのです。皆が自分のやりたいことを自由にやるんですから。スクールのことすべてに1票の権利があるというのは、言い換えれば1票しかないんです。

 

あとになって気持ち悪すぎて耐えられず、そのルールを自ら消したのは言うまでもありません。

 

ちなみにその後弟は名前では呼ばなくなりましたが、最近はなぜか「かずまくん。」と呼ばれています。笑